春の訪れー「卒業おめでとう」ー

春の訪れ ー「卒業おめでとう」ー

大学3年の6月、甥っ子が生まれた。初めての甥っ子。大好きな姉の子。

生まれる前から、お洋服やおもちゃ、おむつ、思いつくままに買っては姉にプレゼントした。「その日」が来るのが、楽しみで楽しみで仕方なかった。

分娩室から元気な産声が聞こえたときは、母と抱き合って喜んだ。生まれたての小さな小さな体からあふれるエネルギーに満ちた泣き声に、命そのものを感じたのを覚えている。それから数日の間、大学の授業が終わると早々に帰宅し、姉と甥っ子に会いに病院に足を運んだ。姉が実家に里帰りしている間は、夜遊びも忘れて甥っ子と過ごした。いつの間にか、寝かしつけも、お風呂も、おむつ替えも得意になるほど。二人目の甥っ子が生まれたときも、同じように可愛くて仕方がなかった。

大きくなるにつれて甥っ子たちと過ごす時間はもちろん減っていったけれど、ごはん、お買い物、旅行、会うだけで心は癒やされて元気をもらっている。私のことを「ちゃん」付けで呼んでいた甥っ子も、いつの間にか「さん」付けで呼ぶようになった。それはそれで、私は嬉しかった。

そんな甥っ子が今年大学受験を迎えた。いつも楽観的でマイペースな甥っ子も、お正月の実家での集まりのときは別室にこもって勉強をしていた。その顔つきは受験生そのもので、とても頼もしかった。

4月からは大学生。腕の中で一生懸命に泣いていた甥っ子が、今、自分の夢を見つけて一直線に走り出そうとしている。とってもシンプルだけど、「おば」は心から応援しているよ。

「大学生活、たくさん楽しむんだよ!見守っているからね。」

卒業祝いのひとつに、シルクのカードケースをプレゼントしよう。
電子マネーを潜めておいたら、より、喜んでもらえるかな。笑